天を仰ぐほどの悩み

「ホルモンとは何か?」という問いに答えるのは非常に難しい

鉱物であろうが生物であろうが、また、工業製品であっても、変形の原因となる作用が加わると、戻ろうとします。
ダイヤモンドのような硬い物体であっても、完璧に変形が起こらない物質はありません。

ある一定以上の作用を受けると、変形が戻らない、あるいは破壊が起こります。
ここで、変形しないよう、元の状態を維持し続けることを「恒常性」と呼んでいます。
医学や化学などでは、ギリシャ語の「ホメオスタシス」と呼ぶそうです。

生物にはほとんどホメオスタシスはありません。つまり、その作用により直ちに変性します。
しかし、そのままの状態となるのではなく、戻ろうとする作用が起こり、戻るのが普通です。生物は作用を受けて元に戻るまでの時間経過が存在します。
この経過時間は、大抵の場合、その生命に取って苦痛であることが多いです。

私たち、脊椎動物は、元に戻ろうとする役目を担っているのがホルモンです。ホルモンは食べることなど到底できない非常に微量で作用を起こします。

ホルモンとは何か?

天を仰ぐほどの悩み

と言うと「大阪ソウルフードのホルモン焼き」みたいにいろんなものがあり、「これがホルモンだ。」と一言では表現できません。
「ホルモンとは何か?」という問いに答えるのは非常に難しいのですが、無理に言えば、極めて微量で生体に反応を起こさせる物質、「生理活性物質」のことです。

ホルモンとは何か?と言っても、実は現在でも、全てのホルモン物質の特定分離は実現していません。
知られている物質、発見された物質に命名されており、中には人工合成に成功しているホルモンもあります。同じ作用をするホルモンでも生物種それぞれ特有であることが多いです。

また、ホルモンに似た分子構造を持つ物質は、それが生体に取り込まれると、本来ホルモンと同じ誤反射を起こすことが知られており、「環境ホルモン」と呼んで、有害物質とされています。

ホルモンは、前述通り、極めて微量で整体に確実に作用を起こさせます。
したがって、ホルモン分泌の制御も同様に極めて厳密、繊細に行われなくてはなりません。僅かな狂いが生体に異常反射を引き起こすのです。

ホルモンが分泌される身体の器官はその種類毎に決まっています。
こちらもまだ全てを学術的に把握されてはいません。これらのホルモンを分泌する器官を「内分泌器官」と呼びます。

ホルモンは身体を血液とともに循環器系で巡っています。ホルモンは栄養物質ではなく、「伝達物質」です。
従って、ホルモンが作用するには、特定ホルモン分子と結合するタンパク質が存在します、「ホルモン・レセプター(ホルモン受容体)」です。この結合が神経伝達の正体です。